処分されるお墓のお見積りについては、多くの場合が遠方のお客様からのお問い合わせですので、墓地の場所、お墓を特定できる情報(建之者のお名前など)と立地をご連絡いただけましたら、お見積りに伺わせていただきます。費用については、お墓の大きさや施工,道路までの距離,通路の状態にも依りますが、標準的な古いお墓の処分費用は11万円からが目安となります(2021年5月後半より処分費用が 値上がりとなっております)。
納骨堂付きのお墓の場合は+3.5万円程度、道路から離れている場合は小型の移動式クレーンや運搬車等に+3万円程度、機械が入れない場合は現場で石を割って運び出しますので作業機械と手間代が必要になります。また、基礎の解体も必要な場合は基礎解体処分費も必要となります。撤去した後、土や砂利を入れる場合は予めご相談ください。
ボンド等で施工されているお墓は解体や処分の際に通常よりも費用がかかります。
ご予算に見合いましたら、まず、お寺さんに閉眼供養をご依頼ください。供養の際に骨壺を引き上げできる場合は、後日、解体撤去工事を行います。骨壺を引き上げられない場合は、解体の際に引き上げにお越しいただくか、日程を調整して供養の際に撤去という形になります。撤去したお墓は砕石に回しますので、再利用されることはございません。
なお、骨揚げの際には、骨壺,遺骨,副葬品等は全て引き揚げていただきますようお願い申し上げます。
墓じまいという言葉は最近使われるようになった造語ですが、ご先祖の家であるお墓を処分してしまうということは、我々石屋にとってはとても残念なことです。特に阿波市周辺には庵治石や青木石を使った立派なお墓が多く、現在なら2百万円以上の価値があるようなお墓が普通にあります。ですが、お祀りされる方が居なくなってしまっては仕方がございません。身近な場所でご先祖をお祀りしやすいようにするのもひとつの形です。
今では少なくなりましたが、価値のあるお墓を処分する代わりに、再利用することもございました。天然の石には限りがあります。石材業界では、日本の墓石に向いた海外の新しい石種を探してはいますが、庵治石のような水捌けのよい、粘りのある石はございません。最近、ご親戚同士で庵治石のお墓の再利用などもございましたので、もし機会があればご一考ください。
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