お墓のこと

お墓を建てる

ご予算について

お墓を建てるにあたって、まず気になることはご予算かと思われます。お墓の価格は現在、原価ばかり上がっている状態で、20年前と比べてほとんど変わっておらず、徳島型の安い価格帯のお墓が60万円程度、標準の大きさの物が100万円前後、三重台シキナ花立といった大型のお墓で130万程からとなっております。

墓所の印象は、ご予算の配分で外見が大きく変わります。最近は小さめの敷地に巻き石と貼り石を組み合わせて、全体を綺麗に見せ、掃除をしやすい形が主流です。お墓本体は、輸入石材でも質の良い石を使い、女性でも手入れのしやすい小型のもの(70万円程度)が好評です。

これらのお見積りは観音開き式納骨堂のお墓で、徳島では一般的な大型の納骨堂を有するものです。そのため、ご予算に合わない場合は、納骨堂の無い形のお墓(芝台や地下納骨)もご提案させていただけます。また、お墓本体を洋墓にすることで、費用を下げることもできます。お見積りの際は現場に建てたイメージをCGで再現いたしますのでご参考ください。

弊社の墓石のお見積りや表示価格には、最低限必要な文字彫刻費用,基本の搬入据え付け費用,花立や線香立て,扉金具の費用が含まれておりますのでご安心ください。基礎工事費用は別途お見積りとなります。基礎工事のお見積りは、最近は原価が上がっておりますので十数万円からとなります。

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お墓を建てるまでの流れ

ご相談 → 現場を採寸 → 設計・お見積り → 基礎工事 → 施工 → 建立 → 開眼供養

まずは弊社展示場までお越しください。主流な製品を展示いたしておりますので、石種や大きさの参考になるかと思われます。お時間がございましたら現場を拝見させていただきます。どの程度のお墓が据えられるか、基礎が必要ならどの程度の大きさになるか、搬入に機械が必要かどうかなどを確認いたします。

公営の墓地であれば、周辺のお墓も参考になります。どのような形があるか、手入れのしやすさなどが実際に見て取れます。特に、コンクリートの基礎は最初は綺麗でも、やがて表面が傷みコケで黒くなります。また、標準サイズのお墓でも、大きなお墓(県西に行くほど多い)の中では小さく見えますので、周囲のお墓の並びは大事です。

弊社の設計とお見積りは全て3D CADで行います。在庫品と工場発注品の価格差はほとんどございませんので、ご要望があれば設計に反映させていただきます。また、CG図面をご用意させていただきますので、現場へのイメージも合わせやすいと思います。

施工の前に、古墓がある場合は閉眼供養と撤去処分が必要となります。お寺さんに閉眼供養を行っていただいた後、骨壺が取り出せる場合はそのまま取り出していただき、取り出せない場合は解体時に取り出していただくようになります。

施工後はお寺さんに開眼供養を行ってもらってください。骨壺は予め納骨堂に収めておいて構いません。ただ、お寺さんから指示があった場合は開眼供養の際に納骨してください。お墓の竿石に巻いてある白い鉢巻きは、餓鬼除けの魔除けと言われています。白い布は開眼供養の際に取り除いていただき、綺麗な火で燃やしてください。庭に浅く土を掘り、ゴミなどと一緒にしないで燃やし、埋めておくのが一般的です。もし、開眼供養をすぐに行わないのであれば、白い布は汚れの原因となりますので取り除き、凧糸などを同じように結び付けておいてください。

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墓石の費用にかかわってくるもの

石の種類・才数(石の量)・墓石の細工・加工・基礎工事費用

お墓の費用は、主に才数と石種に比例します。才数は石の体積ですので、単純に大きくなるほど価格が上がります。また、蓮華の細工や五輪塔,灯篭といったものは細工加工の費用が必要です。中国加工の細工物は、近年、原価が大幅に上がっております。いずれも国産加工に比べると割安ですが、灯篭などは以前のような安い価格ではご提供し辛くなっております。

石種については、石目や風合い,硬さ,粘り,吸水率や水捌けの良さなどを判断し、日本の墓石に向いたものが選ばれております。普段から石を見慣れない人にはよくわからない部分も多いかと思いますが、庵治石や大島石といった高級国産材にこだわりのない場合は、手頃な価格の外国産の石種をおすすめしています。

弊社で取り扱っておりますいちばん安い石は、量販店が主流に扱っている石種となりますが、水捌けがあまりよくないため吸水の影響が出やすくなっており、できればひとつ上の石種をお薦めしております。コーティング剤で防水する方法もございますが、コーティングは数年で施工しなおす必要がございます。それであれば、数万円の差しかない一つ上の石を使った方が結果的に安く済みます。

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霊園について

公営の墓地とは異なり、霊園にお墓を建てる場合はお墓本体の1~3割の出入り費用がかかる場合がございますのでご注意ください。霊園には指定業者がある場合が一般的です。建てる時点だけでなく、修理や改善,戒名の追加彫り,クリーニング,移転撤去に至るまで、その後の費用を十分にご確認頂いた上でご利用されることをお勧めいたします。

輸入石材について

最近では国内で取り扱われる墓石のほとんどが輸入石材になってきましたが、それ以前からもポルトガルやフィンランド,韓国といった国から良質な石材が輸入されていました。現在では中国産石材が主流になっています。中国材の利点は、母岩が大きいためキズの無い部分を得やすく、国産材ほど鉄分が多くないため、比較的錆が出づらい点にあります。

欠点は、国産材ほど特徴的な風合いはない点、それから良い商社や工場を通さないと、同じ名前の石でも質の悪い丁場の石を回されたり、粗悪な品質の物があっても交換してもらえなかったりする点です。その点、弊社は設立から指導してきた工場より直接輸入いたしておりますので、不具合があった場合でも、すぐに代品を手配できます。

弊社で取り扱っておりますいちばん安い石は、量販店さんが主流に扱っている石種となりますが、水捌けがあまりよくないため吸水の影響が出やすくなっており、できればひとつ上の石種をお薦めしております。コーティング剤で防水する方法もございますが、コーティングは数年で施工しなおす必要がございますため、それであれば、数万円の差しかない一つ上の石を使った方が結果的に安く済むと考えております。

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庵治石について

庵治石は高級国産材としてよく知られていますが、徳島県では昔から馴染みのある石材で、昔から墓石としてよく用いられてきました。昔は原石をお客さんに買ってもらい、石屋はその原石から上手に石を取ってお墓を作っていました。そのため、キズやサビなどの出は石屋の腕次第といった部分がありましたが、今ほどは庵治石のお墓は高くありませんでした。

現在では、墓石は一般的な商品のように完成品での取引となり、品質は良くて当然という形を望まれますので、それだけお墓は高くなっています。また、昔は庵治石でも中目の出荷が多かったのですが、今は全体的な知名度が下がった分、高級材としての細目や細目極上ばかりが目立ち、中目の取り扱いは減っています。国産材として、庵治石中目や青木石などの良質で比較的お手頃な石もございますので、ぜひご一考ください。

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建てたあとのこと

家は3回建てないと理想の家にならないと言いますが、建てたあとでないと気づけないことも確かにあります。ですが、お墓を建てるなんて一生のうちにあるかどうかというところです。

石なんてどれも同じように長持ちするはずと思って特価品の石で建てたら、冬の凍結に弱くてたった数年で劣化してしまったり、納骨の時に石が重くて開けるのが大変だったり、竿石と台の石の質が違っていて、時間が経つとともに思っていた以上に目立ってきたりすることもあります。

研磨された敷石は見栄えは良いですが、雨の日の墓参りには滑りやすくて危険な場合があったり、背の高い塀で囲むと湿気が溜まってコケが付きやすく、お手入れがしづらかったり、そういった石屋さんの知識を、長年お墓を建てつづけてきた石屋として、ご相談の中で提案させていただいております。

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お墓についての豆知識

もっと詳しく知りたい!? 広告用の耳にやさしい言葉では物足りないあなたに。

墓石の特徴について

墓地へ行くと、どれも同じように見える和形の墓石でも、バランスが似たグループがいくつかあるのが見て取れることがあります。墓石には石屋ごとの特徴があって、それぞれの石屋が美しいと思う寸割というものが代々受け継がれてきています。

例えば徳島県の墓石では、竿石や台石の奥行きは幅よりも短く、逆に納骨堂はおおむね、幅と奥行きが等しい正方形となっていることが多いです。これが地域性で、他にも竿石の向かって右側には建之月、左側には建之者を彫り込むことや、洪水が多い地域だったため地上納骨が主流になっていったこと、灯篭があるため蝋燭立てが置かれないといった地域性があります。

この地域性以外に、例えば竿石の幅に対して奥行きは5分短いとか、二重台の竿石の高さは大台の幅と同じとか、竿石の幅に対して台石の幅や奥行き、高さなど、大まかな寸法の割合が石屋ごとに決まってまいります。

お墓というものは竿石の幅で大まかな大きさが決まります。同じ石屋の作るお墓は竿石の幅さえ見れば大きさの違いが把握できます。ただ量販店などでは、バランスよりも価格を安くするために、竿石の幅に対して小さな台石や納骨堂を使ったり、正面からの見栄えだけを考慮した極端に奥行きの短いお墓を設計されることが多いようです。同じ竿石の幅のお墓でも、バランスを無視すると2割近く才数(*1)が変わってきますので、比較するときは注意しましょう。

竿石の幅から決まってくる寸割は、石屋が職人として美しいと思うバランスです。他にも香炉の形状や花立・水鉢の形状はそれぞれの石屋の特徴が現れますので、お墓選びの際に墓地などで見比べてみることをお勧めします。

*1) 才数:石の体積。石の単価×才数で墓石の大まかな金額が出ます。

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細工加工の特徴について

徳島の石の特徴としてもうひとつ。古い時代には撫養石(*1)が多く使われていましたが、昭和三十年頃から、より寿命が長い御影石(*2)が多く使われるようになってきます。しかし御影石は硬いため、加工に技術と時間が必要になり、複雑な加工が廃れていきます。かつては田んぼの片隅にぽつんとあるような小さな撫養石のお墓でさえ蓮華の加工は珍しくありませんでしたが、御影石のお墓では三重台の大きなお墓でも角台や巻き台ばかり見られるのはそのためです。

弊社では先代がこの蓮華の加工に力を入れておりましたため、先代の頃の三重台墓石はほとんどが蓮華墓でした。わざわざ蓮華を使った墓石を探して県内の石屋を巡ってきたお客さんが、山積みにされた蓮華を見て驚かれたという話があるくらいです。

また、近年では撫養石のお墓では珍しくなかった、竿石の額加工や、台石や納骨堂への銀杏面取り加工なども取り入れております。

*1) 撫養石とは鳴門で採れる砂岩で、県内では多くの墓石に用いられていました。撫養石は一般的に寿命が90年ほどと言われています。研磨された面は年月が経つと水分の凍結や熱による収縮膨張の影響で、表面から1cmくらいのところで剥がれてきます。

*2) 御影石とは一般的に墓石に使う花崗岩を主とした深成岩を差します。硬いため砂岩に比べて加工には技術が必要ですが、長寿命です。ただし、海外の一部の石は熱による収縮膨張の影響で表面が爆ぜやすいため注意が必要です。御影石とは、もともとは兵庫県の本御影石を差すものでした。

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納骨堂の収納について

水の豊かな徳島はまた、水害の多い地域でもありました。昔の個人墓は地下埋葬であったため、水害で上部の墓石が流れた場合、地下の瓶の位置がわからなくなったこともあったと言います。そのため三宝台(*1)ともよばれる大型の地上埋葬の納骨堂が発達してきました。昔の三宝台は、納骨の際に大きな水鉢を動かす必要があり、また底が深いために骨壺を落として割ってしまう事もありました。

弊社では、先々代が納骨堂の前の部分に蓋をつけ、そこから納骨できるような加工を施しました。裏に蓋をつける三宝台はそれ以前からありましたが、前蓋は評判がよく、今でもよくみかけられます。

また、先代はさらに観音開き式の扉を開発しました。できる限りシンプルな加工は、お墓が古くなっても開かなくなるようなことはありません。軽く開けられるため女性にも納骨しやすく、喪服を汚すこともありません。そして、大型の納骨堂の収納力を余すことなく利用できるため、たくさんの骨壺を痛めることなく納めることができます。観音開き式扉は弊社の墓石のいちばんの特徴でもあります。

現在は、中国工場での加工が主となっておりますため、構造自体は組み込み式の小型の扉となっておりますが、オリジナルの扉での加工も可能です。扉加工については、加工図面が中国工場を通して日本国内に広まっておりますため、他社でも見受けられます。

*1) 三宝台は四国では徳島の他、愛媛や高知で一般的です。水害の少なかった香川では納骨堂は少なく、地下埋葬が主流です。

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中国工場での加工について

弊社では平成に入る頃に、先代が中国での墓石加工を目指して工場の立ち上げと指導を行ってきました。初期の中国加工は日本式の装飾を再現することが難しかったため、先代は何度も中国工場に足を運ぶこととなりましたが、中国では古来より優れた研磨加工技術を持っていたため、国内ではコストのかかる研磨加工が低コストで実現できるようになりました。(ただ、初期の頃は知的財産の管理がいいかげんだったため、弊社の観音開き式納骨堂墓石の図面が日本国内に多く出回ったこともありましたが…。)

しばらくすると、中国には日本向けのたくさんの墓石工場が作られましたが、多くの日本の商社や量販店は安く作らせるがクレームは入れるといった取引をしていたため、国内には品質の悪い中国製品が多く出回り、質の悪い商品を処分するために極端な値下げ価格での販売が行われたりしてきました。

中国の石材は日本の石材に比べて石材の採れる層が厚く、国内のように変化に富んだ美しい石は少ない代わりに、安定した品質の商品を提供できる現代向けの石材です。弊社ではその良さを活かすため、工場への指導とクレームは入れる代わりに、商品を安く買い叩くことは行ってきませんでした。弊社の取引工場は他の中国工場に比べて高い価格設定となっておりますが、商社を挟まないため、同じ価格でも品質の良い中国製品をご提供することが可能です。

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デザイン墓について

弊社では、先代がコンピュータソフト開発やdBASEの著書を出していたこともあって、積極的にコンピュータを導入してまいりました。文字彫刻用のシートのカッティングを早期にコンピュータ制御で行っていたり、インターネットサイトの立ち上げも1996年頃から始め、現代ではそれほど珍しくなくなったコンピュータによる墓石の設計については、墓石CAD雅の四国販売代理店として四国の石材業界、石材卸業界、仏壇業界へのCADソフトの導入に初期から関わってまいりました。

墓石の加工についても、こうしたコンピュータソフト(3D CADソフト)のおかげで、竿石の額の加工や、台石や雲石の銀杏面取り、デザイン性のある三宝台、扉の加工や、人力で容易に運べる差し込み式霊標板の設計から、デザイン墓のご提案まで、柔軟にこなすことができます。

現在、弊社のコンピュータで設計したデータはインターネットを通じてそのまま中国工場に送られ、加工されて1ヵ月ほどで入荷してきます。ここでもし入荷した商品に不具合が見つかった場合は、インターネットから写真等で工場に連絡。すぐに工場が対応し、短期間で出荷されるようになっています。

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有限会社 桑村石材工業
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